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老人ホームの中には、変わった特徴を持ったところがあります。
それが食事なのか、レクリエーションのイベントなのか、はたまた施設の設備そのものが変わっている事もあります。
しかし、働いている従業員さんが変わっているところは、極力避けたいでしょう。
そんな中から、昨今の社会問題の解決の糸口となりそうな老人ホームを紹介します。

・保育園と併設
少し早くアメリカでは、老人ホームと保育園を併設した施設を作りました。
高齢化社会に対してと、待機児童問題の2つの問題解決が見込めます。
ありそうでなかった施設ですが、昨今の日本の社会問題を考えると高齢者が介護を受けることのできる老人ホームと、待機児童が年々増加している保育園不足の、どちらも同時に解消できる画期的な施設です。
こんな画期的な施設ですが、日本ではまだあまり普及はしていません。
老人ホームを運営している会社が、敷地があるからといって同じ施設内に保育園を運営できる訳ではなく、併設するためにはハードルはいくつかあるのです。

・イリーゼ
そんな中、長谷川グループホールディングスでは、保育園と併設したイリーゼという老人ホームを一ヶ所だけ設けています。
それ以外にも三ヶ所、近隣の保育園と交流を図っている老人ホームがあります。
全国的に見ても、普及率はそこまで高くはないです。
まだまだ施設数は少ないですが、実績ができれば徐々に普及していくのではないでしょうか。

・老人ホームと保育園が併設するメリット
全く逆のイメージのある老人ホームと保育園ですが、併設することに何の意味があるのでしょう?
まず老人ホーム側から見ると、普段の生活の中で子供たちと触れ合う機会というのは皆無ですので、小さい子の元気に動く姿や明るさは要介護者に元気を与えてくれるのです。
その影響で、リハビリに熱心に取り組むようになったり会話が増えたりと、目に見えた効果も一部見受けられるようです。
一方で保育園側から見たメリットとしては、子供たちが介護を必要とする人たちと接することで、後々そういった介護の仕事に興味を持ったり、実際にその現場を体感することで考える力がつくとされています。

今後、老人ホームと保育園の併設施設を増やしていくのは、各施設に介護者、保育士が在勤していれば、これといったデメリットもなく非常に効率的かつ効果的な施策といえます。
保育園を新設する際に近隣の住民から反対の声があがるなど、新たな施設を作りにくい状況もありますので、益々発達していくことを願うばかりです。