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都心などの人口が密集している地域では、老人ホームのあり方も都界ならではの特徴を持っています。
世界でもトップクラスの高齢者社会を迎えた日本の象徴ともいえる東京は、老人ホームにも都市化の傾向が表れているようです。
今回はそんな都会の老人ホームで見られる独自のサービスに注目してみましょう。
■風光明媚な場所に老人ホームを建てるよりも、アクセスを優先する

都会の老人ホームは、日本の高齢者が抱えるパーソナルな問題に重きを置いていると考えられます。
例えば立地の問題があります。
地方の老人ホームは高齢者が心を落ち着ける環境の中で暮らせるように、自然が多い風光明媚な場所に建てられる事が多いです。
しかし、都会のような人口密集地に建てられる老人ホームの場合、自然豊かな場所よりも何処からでもアクセスしやすい駅の近くや、環状線付近に建てられる事が多いのです。
これは、入所者の家族が施設に訪れやすくするという一面もありますが、老人ホームの入所者が医療サービスを受けやすくなるという理由が大きいように考えられます。
また都会は高所得者の高齢者が多くいるため、それぞれの入所者が望む形の介護サービスが受けられる施設が人気を博しています。
■意外と高齢化の進行が緩やかな都会

実は地方よりも、都会の方が高齢化の進行が緩やかだという事が分かっています。
単純に働き世代の方が多いという事もありますが、最近は定年後の移住や、定年後もセカンドワークを続ける方もいらっしゃるため、現役である期間が長い分、高齢化の動きも緩やかなのです。
こういった動きのある都会で求められる介護サービスとは何なのでしょうか？
■最低限の見守りや体調管理サービスが求められています

都会には老人ホームに入るまでもないが、最低限の見守りや体調管理サービスを行ってくれる施設が欲しいという声が多く見られます。
そんな中登場したのが、高齢者専用の高層マンションです。
日々の暮らしはそのままに、時々介護スタッフが自宅を訪れて入居者の体調管理や介護サービスを行うというものです。
これなら、まだ自立生活が送れる高齢者も介護サービスを気軽に受ける事ができるため、健康的な日々を過ごすことができます。
こういった施設の下層にはリハビリ施設や食堂、医療サービスが受けられる場所もあるため、高齢者だけで住むよりも、ずっと安心感を得る事ができるでしょう。
このように、都市によっては老人ホームのあり方や、介護サービスの内容も大きく異なります。